『やり直し』に見る、歯科医師の本当の良心
歯科医師からやり直しのお願いを受けた時
以下の写真は、右下奥歯にクラウン(かぶせもの)を制作するための、印象採得(いんしょうさいとく:歯型とり) を提示しています。不可(NG)にしたもの
この症例では、NGが3回も出てしまいました。
4回目にして合格 (OK) にしたもの
歯科医療関係者であれば上下の写真の違いを理解できるのは、当然のことです。
したがって、患者が歯科医療関係者であれば、上のような写真の印象(歯型)でクラウンを作られては たまったものではない という事と、必ずしも一発で印象採得がOKになるとは限らない という事を理解しているので、やり直しのお願いを受けた時は“快く” とまではいかないまでも、その申し出に応じて下さるでしょう。
しかし、患者が歯科医療関係者でないのであれば、そこまでの理解をされている方は、多くはないのが現状です。
やり直しの理由とその必要性を説明すると、時には『一発でOKの結果を出せない歯医者は下手クソ』と解釈してしまう方もいらっしゃいます。
この悪評判が、周囲に口コミで広がってしまうのを怖がるがあまり印象採得がプロ視点ではNGであっても『どうせ患者にはわからないし、ま いいか・・・』 ということで、OKにしてしまう歯科医もいます。
このことは、医院の接遇とは全く関係がありません。
『あの歯科医院の接遇は完璧だから、技術も一流に違いない』という考えは必ずしも正解にはならないのです。
物事の本質を見分けられるあなたは、歯科医師からやり直しのお願いを受けた時、どのように解釈されますか?
※ 以下も、ご参考になさってください。