万代総合歯科診療所 群馬県前橋市の歯科医院

書き起こし

皆さんこんにちは。 万代総合歯科診療所のビデオコラムに ようこそ おいでくださいました。 本日のテーマは 「 口の中が すっぱい・しょっぱい味がするのは 何が 原因なのか？ 」というテーマで お伝えしていこうと思います。 食事もしていないのに、ある日を境に、何か すっぱいとか、しょっぱい という味が してくるようになってきたと。 何が 起きたんだろう。 全然 思い当たるふしがない という方が 来院されることがあります。 今回は、これを踏まえまして、考え得る 主な原因を 上げておきたいと思います。 そして、二番目としましては、歯科用セメントが 溶け出している というような原因が考えられます。 以下、この大きな二つに対して、解説を していこうと思います。 一番目の、膿の存在 でありますけれども、膿 というのは、何らかの ばい菌感染 に対して、白血球、こちら側が 生体側が持っている 白血球などの免疫、つまり、警察や自衛隊に 相当するわけですが、この免疫が、ばい菌と戦ったあとの残骸 と解釈していただければ よろしいかと思います。 膿 その物を生じさせる 主な原因としましては、一番目には 歯周病 ですね。 歯を支える 歯茎、歯肉 や 骨、歯槽骨 と言いますが、これが 侵されてしまう疾患。 歯周病。 二番目としましては、歯髄 と言いまして、いわゆる 歯の中の神経組織が、ばい菌感染 を起こした場合。 三番目としましては、歯根破折。 歯茎 の中に埋もれている、歯の見えている部分 じゃなくて、歯根 ですね。 根っこの部分が、ばきっと 割れてしまった場合ですね。 四番目としましては、智歯周囲炎 と言いますけれども、親知らず ですね。 親知らずの 周囲の歯肉。 歯茎が ばい菌感染を起こした というような場合に、膿が出てくる というようなことが考えられます。 これらのような 疾患 になりますと、そして、膿 が出てくると、この膿によって、何だか すっぱい とか、しょっぱい というような 自覚症状が 出てくることがあります。 今 申し上げた疾患は、自覚症状としますと、得てして 痛みのほうが 先に出てくることが多いんですけれども、人によっては、痛みが それほどでもなくて、膿のほうが 出てくるようになっちゃって、そちらが先に 自覚される というようなことで、すっぱい とか、しょっぱい というような味を、初めて自覚して、何だこれは というようなことになることがあるわけです。 二番目としましては、歯科用セメント が溶け出している ということが考えられます。 用語解説 でありますが、歯科用セメント というのは、虫歯治療 とかで、金属 とか、そういうような 人工物 をくっつけるときに使われる 材料なんですね。 現在の 歯科用セメント というのは、不溶性 と言いまして、唾液に溶けない材料で 作られているんですけれども、過去の 歯科用セメントは、唾液に 溶けてしまうものも あったんですね。 したがいまして、もし、あなたのお口の中に、だいぶ前、まあ 10年単位の話 ですけれども、だいぶ前に入れた 金属が、詰め物 がある場合、その材料が、年月とともに 劣化 を起こしていって、歯科用セメントが 溶け出した。 その溶けた セメントの味 として、すっぱい とか、しょっぱい とか、というような自覚症状が 出ることがあります。 これらの、この すっぱいとか、しょっぱい という味がする。 こういう 自覚症状は、例えば、痛み とかのように、深刻でないわけですね。 したがって、人によっては、何か すっぱい感じするけど まあいいかな、みたいな感じで 流して、要は、放置してしまう という方もいらっしゃるんですね。 今回 挙げたような疾患によって、すっぱい とか というものが出てきた場合には、結構、その問題は 進行している状態にあると。 症状が、まあいいか って言いながら、実は、重症になっている というようなことが多いです。 したがいまして、このような症状を 自覚された場合は、これを 軽く考えずに、速やかに 歯科医院へ 受診されるように なさっていただきたいと思います。 今回は「 口の中が すっぱい・しょっぱい味がするのは 何が 原因なのか？」というテーマで お伝えしました。