万代総合歯科診療所 ビデオコラム 「矯正治療を行うには歯を抜かなければならないのか?」
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万代総合歯科診療所 のビデオコラムです。
今回のテーマは、『 矯正治療を行うには歯を抜かなければならないのか? 』です。
歯科矯正をしたいけど、歯を抜かないといけないから、ためらってしまう方いらっしゃるのではないでしょうか。
矯正する=抜歯もする
必ずこうなるわけではないかもしれません。
人それぞれ お口の中は違いますので、あなたに合った 矯正方法を診断していただいて、検討していただければと思います。
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『 矯正治療を行うには歯を抜かなければならないのか? 』(7m05s)のビデオコラムです。
書き起こし
皆さんこんにちは。 万代総合歯科診療所のビデオコラムに ようこそ おいでくださいました。
本日は「矯正治療を行うためには 歯を 抜かなければならないのか?」というテーマで お伝えしていこうと思います。
皆様、ご本人、もしくはお子さんに、矯正治療が必要である と担当の先生から、指摘を受けるということもあるかと思います。
矯正治療を行ううえで、ときには 既存の歯を抜く ということが、必要になることもあります。
ご本人、もしくは、親御さんにとっては 「矯正を行うのに、歯、抜かなきゃいけないのか」というようなことになってしまって、その決断を迷ってしまう という方もおられるようです。
今回は、このことについて 解説していきたいと思います。
まず、なぜ抜歯が必要なのか ということをお伝えする前に、必ずしも 矯正を行うときには、絶対に抜かなければいけない ということではないということを、まず お伝えしていこうと思います。
歯が並んでいる場所としての、堤防上の歯肉、歯槽骨ですね。
こっちの歯茎のほうですね。こちらを専門用語で 顎堤と言います。
この顎堤の上に、一本一本の歯が 弓状に並んでいるわけですが、この状態を 歯の列の弓と書いて、歯列弓 という専門用語になっていいます。
この、アーチ状の顎堤の上に、歯が並んで、歯列弓が構成される というわけでありますが、一本一本の歯の幅の合計、これに 顎堤のアーチの長さが 追いつかないという場合に、歯並びが悪くなる というふうに、一般的には 解釈していただいてよろしいかと思います。
これを、ちょっと例えで 変えていきますと、顎堤のアーチの長さを、通勤電車のベンチシートと解釈してください。
一本一本の 歯の幅は、そのベンチシートに座っている方の、肩幅の合計だと 思っていただければよろしいかと思います。
一人一人の 肩幅の合計が、ベンチシートの長さより 上回ってしまえば、その一人一人の座ってる方は、例えば ねじれて座るとかになります。
これは 歯並びでいうと、異常捻転 という状態でありまして、上の前歯に ねじれの現象とかが出てくることがあります。
または、足りなければ、半ケツ座りと言えばいいんですかね。
浅く座るとか、そういうような状態になりますよね。
これが、異常転位。位置が違う ということですね。
これは、上の犬歯によくあります。いわゆる、八重歯の状態ですね。
全然違うところに 生えてくるということです。
もう一つは、例えば、はまっているなら 前かがみになって、取り繕うというような、角度ですね。
傾斜の異常 ということになるわけですが、これは、下の小臼歯、4番目とか 5番目あたりに 多く見受けられる現象であります。
この肩幅の 合計を減らすか、もしくは、ベンチシートを長くするか の二つしかないわけですね。
ちゃんと並べていくためには、そのベンチシートを長くするのと、人を減らす中の、人を減らすという方法が、抜歯に相当するわけです。
ベンチシートで言えば 1人、2人、ちょっとご退席いただいて、できた隙間でもって、並べ直す というふうになるわけであります。
もう一つの手段としての、ベンチシートを長くする というような方法もありますけれども、これは、実際のお口の中でやりますと、アーチを 外側に大きくふらなければならなくなるわけですね。
ということは 仕上がったあとに、上下の歯が 全体的に 前に出てきてしまう。
簡単に言うと、ゴリラ顔ですね。
こういうような結果になってしまって、歯は並んだのはいいけど、この見栄えどうにかなんないの というふうに なりかねないわけです。
もしくは、アーチを大きくして、そのまま、後ろに全体を引っ込める というやり方もありますけれども、これをやりますと 奥歯ですね。
皆様が見栄えとしては 意識しないところの 奥の歯が、妙に 後ろの位置に配列されることになりまして、それは あごの円滑な動きをする過程で、引っかかり、干渉って言いますけども、引っかかりになってしまう危険があるので、あんまりいいとは言い難い というわけです。
したがいまして、得てして 人で言うと、ご退席していただく、抜歯を選択する ということが、一般的になっているのが 現状であります。
皆様に注意していただきたいことは、これは、人それぞれなんですね。
つまり、抜歯が要る、要らない というのは、個別の対応であって、これを審査するには、十分な検査とか 的確な診断が必要になってくるわけです。
皆様のお口の中を 見てもいないのに、「抜かずに矯正ができる」とか、もしくは見る前から 「もう、うちは 間違いなく抜きますよ」というようなことになってしまいますと、かえって 危険な結果になりかねないので、担当の矯正の先生に 十分相談をしていただいて、十分な検査をもって、診断に望んでいただければと思います。
本日は「矯正治療を行うためには 歯を抜かなければならないのか?」というテーマで お伝えしていきました。
※ 以下も、ご参考になさってください。