万代総合歯科診療所 ビデオコラム 「無糖の炭酸水はむし歯にならないのか?」
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万代総合歯科診療所 のビデオコラムです。
ここ数年で虫歯予防や糖質制限として、飲み物の選び方に変化が出ているようです。 多く好まれているのは “無糖”のものであり、ミネラルウォーターやお茶、ブラックコーヒーなどがあてはまります。 ですが、“無糖”ではあるものの、気を付けていただきたい飲み物があります。 それは、“炭酸水”です。 なぜ 無糖なのに炭酸水は、歯に対して注意をしなければいけないのでしょうか。 ぜひ、その理由をご確認いただき、他の飲み物とうまく飲み分けていただきたいと思います。歯科に関するご質問をお寄せください
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★当院のホームページでは、ビデオコラムのテーマ募集をしています。歯科に関して疑問に思っていることなどございましたら、お気軽にご応募ください。 テーマ募集に関する詳しいご案内は、以下のリンクからご確認ください。『無糖の炭酸水はむし歯にならないのか?』(6m41s)のビデオコラムです。
以下、「無糖の炭酸水はむし歯にならないのか?」の動画内容を文章に書き起こしたものです。
書き起こし
皆さんこんにちは。 万代総合歯科診療所のビデオコラムに ようこそ おいでくださいました。
本日は『無糖の炭酸水はむし歯にならないのか?』というテーマで お伝えしようと思います。
皆様の中には 虫歯予防の知識が広まったことや、糖質制限等 別の意味で糖分摂取を控える方が多くなり、飲み物は 無糖のものを採用している方もおられるようです。
月に何回か、会議や研修会に 参加することがありますが、この時に提供される または、ご自身で用意する飲み物もお茶、ブラックコーヒー、ミネラルウォーターなど 無糖のものが好まれているようです。
最近は 無糖であることに加えて 爽快感が得られるということで、その選択肢として『無糖の炭酸水』を採用している方を 見かけるようになりました。
ところが この炭酸水は、無糖であっても 虫歯のような状態になってしまう危険性があります。
今回は 『無糖の炭酸水は 虫歯にならないのか?』 と題しまして、無糖の炭酸水に潜む問題点について 解説していきたいと思います。
まずは、虫歯が発生するメカニズムについて おさらいをしていきたいと思います。
『糖分を摂ることにより、虫歯になりやすくなる』という事は、皆様もご存じの事かと思います。
これは、糖分が直接的に 歯を攻撃しているのではなく
①:糖分を摂取する。
②:虫歯菌が その糖分を食べる。
③:虫歯菌が 糖分を摂ったことにより、酸を出してくる。
④:出された酸によって 歯が溶けだして、虫歯になる。
このような流れで 歯が侵されていくので、歯を直接破壊しているのは、虫歯菌や糖分ではなく『 酸 』であることが ご理解できると思います。
水溶液の酸性 またはアルカリ性を表す指標として、pH というものがあります。
水溶液が中性の場合 pHは7、これより数字が小さければ 酸性、大きければ アルカリ性 となります。
理論上、pH が5.5以下になると 歯が溶けだしてきます。
炭酸水を飲み続けると、正確な表現では 虫歯ではなく『酸蝕症:さんしょくしょう』という状態になってしまう危険性があります。
『酸蝕症』とは 酸性の食品を常時摂取していると、酸によって歯が溶けてしまい、虫歯と同じようになってしまう状態です。
典型例は、健康のために“ 酢 ” “ 柑橘類 ”などの食品を摂ったまま、歯磨きをしないままでいる方に 多くみられます。
炭酸水は無糖であっても pH が5.5より酸性であるため、炭酸水の飲用により、酸蝕症のリスクが高まります。
では、どのように対応すればよいのでしょうか?
ビールのように、食中酒かわりに飲むぶんには問題ありません。
食事中の飲用においては、普段通り 食後の歯磨きを忘れなければ OKです。
ただし、研修会や会議など、食事以外での飲用に ご注意いただきたいと思います。
例えば、会議や研修会の時、つまり食事以外の時間帯でミネラルウォーターやお茶の代わりに 炭酸水を飲んでいる場合が、これに該当します。
問題は『飲用した絶対量』 ではなく『歯が酸性のものに 長時間さらされること』です。
たとえ少量であっても、毎日毎日 チビチビチビチビ と時間をかけて飲用していることが、習慣になってしまうと酸蝕症のリスクは 確実に高まってしまいます。
従って、食事以外ではミネラルウォーター、お茶、コーヒー等を 無糖で飲用していただくことをお勧め致します!
会議や研修会で 無糖の炭酸水を飲まれている方を結構見かけます。ご注意ください。
本日は『無糖の炭酸水は虫歯にならないのか? 』というテーマで お伝えしました。
※ 以下も、ご参考になさってください。
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