万代総合歯科診療所 ビデオコラム 「根管治療がいつまでも終わらない時はどうすればいいのか?」
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万代総合歯科診療所 のビデオコラムです。
根管治療を現在受けている方、過去に受けたことがある方で、治療期間に疑問を持ったことがある方いらっしゃるかと思います。
歯科治療の中でも 根管治療は、特に 治療期間が長くなりやすい内容でもありますが、その理由は大きく分けて3つあります。
また、治療を受ける歯科治療は、保険適応内と適応外(自費治療)の2種類があります。
それぞれで 治療の進め方や費用等も違いますので、そういったところも 歯科治療を受ける際には検討していただくのもいいかもしれません。
ぜひ、参考になさってください。
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『根管治療がいつまでも終わらない時はどうすればいいのか?』(11m48s)のビデオコラムです。
以下、『 根管治療がいつまでも終わらない時はどうすればいいのか? 』の動画内容を文章に書き起こしたものです。
書き起こし
皆さんこんにちは
万代総合歯科診療所のビデオコラム にようこそおいでくださいました。
本日は『 根管治療がいつまでも終わらない時はどうすればいいのか? 』というテーマでお伝えしようと思います。
皆様の中には 現在 根管治療を受けておられる方もいるかと思います。
根管治療は、一般的には『 神経を取る 』とか『 歯の根っこの治療 』とかというふうに言われているものです。
根管治療を受けておられる方の中には『 治療がいつまでたっても終わらない 』と感じておられる方がいるようです。
今回は『 根管治療がなぜいつまでたっても終わらないのか 』ということの原因を解説し、その対応策についてお伝えしようと思います。
原因の1番目としましては『 根管治療の難易度が、担当歯科医の技術での対応が 難しい状況になっている 』ということが考えられます。
歯の内部における 汚染 とか 細菌の感染が激しい場合 や 歯の内部に穴が開いている など、通常の根管治療で想定されることよりも難しい状況になっていることが考えられます。
これらの場合
『 然るべき手間時間回数さえかければ解決できるもの 』と
『 解決の目処がつかず治療が行き詰まってる状態になっている 』という場合の2通りの考えられます。
原因の2番目としましては『 1回の治療時間が短い 』ということが考えられます。
根管治療にかかる時間は『 一回の施術時間 x 回数 』ということで決定されることになりますが、一回の施術時間が短ければ 施術回数を多くしなければならない ということになりますので、結果として 治療期間の長期化につながってしまうことになります。
状況としましては
『 歯科医院側の都合によるもの 』すなわち予約が満杯だということであることと
『 患者さんがの御都合によるもの 』以上2つの背景が考えられます。
原因の3番目としましては『 次回の予約までの間隔が長い 』ということが考えられます。
根管治療は、その施術が一回で終了せずに複数回かかることがあります。
2回目以降の予約が、数週間先 数ヶ月先 になってしまうということもあります。
こうしたケースでは
『 歯科医学的に治癒を待つ必要があるもの 』
『 歯科医院側の都合によるもの 』
『 患者側の都合によるもの 』、この3通りの背景が考えられます。
なぜ根管治療が いつまでたっても終わらないのかということについて おさらいをしますと
『 根管治療の難易度が 担当歯科医の技術では対応が難しい状況になっている 』
『 1回の治療時間が短い 』
『 次回の予約までの間隔が長い 』という3つの原因があって
この3つの原因には
『 然るべき手間・時間・回数を これさえかければ解決できるもの 』
『 歯科医学的に治癒を待つ必要があるもの 』
『 解決の目処がつかず 治療が行き詰まってるもの 』
『 歯科医院側の都合によるもの 』
『 患者さん側の都合によるもの 』この5つの背景が考えられます。
では、その対応策について解説いたします。
今挙げた5つの背景のうち
『 然るべき手間・時間・回数を これさえかければ解決できるもの 』
『 歯科医学的に治癒を待つ必要があるもの 』
この2つに該当する場合は、歯科医療側から然るべき説明があるはずなので安心して頂いて構わないかと思います。
『 患者さん側の都合によるもの 』すなわち 患者さん側から『 手術時間を短くしてほしい 』と要望されたり『 次回の予約はもっと先にしてほしい 』というようなことを ご要望されることがあります。
『 治療期間は短く治療回数はなるべく少なくさせる 』ということが根管治療の成績を向上させるゴツであります。
一刻を争う とまでは言うつもりはありませんけれども、皆様の都合で むやみに治療期間や治療回数を引き伸ばしていくことは、得策ではありませんので注意が必要です。
これら以外、すなわち
『 解決の目処がつかず 治療が行き詰っている 』そして
『 歯科医院側の都合 』予約が満杯ってことですね。
これによるもの この2つは、健康保険制度の問題による結果であります。
この場合は『 的確な根管治療の技術を持つ歯科医院への紹介を依頼すること 』が解決策となります。
これ以降お伝えする事は、医療倫理に関する議論を横において解説していくことを お許し頂きたいと思います。
歯科医療における健康保険制度は、その採算性が極めて低い状態にあります。
このため、薄利多売方式 すなわち『 1日に来院する患者数を いかに多くするか 』ということを常に意識しなければなりません。
となれば、患者一人あたりにかけられる施術時間は 当然短くなっていきます。
特に健康保険制度における根管治療は、“ 超 ” がつくほどの不採算・赤字部門の代表格となっています。
採算性の問題を背景に、根管治療の患者の予約は1日の予約の数に多く入れられないことになってしまうので、根管治療の予約は先延ばしになりやすくなります。
レストランやホテルであれば、1回で その利用が完結する、すなわち『 食後のデザートが2週間後 』だとか『 予約したホテルに入ったものの、実際に寝られるのは1ヶ月後 』というようなことにはなりませんので、予約が満杯であっても その日さえ来れば品質が変わるということにはなりません。
しかし 歯科医療の多くは1回の治療で完結するものではなく複数回の施術回数を要することが多くなります。
従って
『 傷口などが治っていく治癒に要する期間 』
『 セラミックの歯や入れ歯などの制作に要する期間 』
この2つ以外で 次回の予約が先延ばしになるということは、品質の低下につながっていきます。
また保険制度における最短赤字部門の代表格である根管治療のために、技術向上のための研修研鑽を行う歯科医師が極めて少ないのが現状であります。
となれば、技術向上をしていないわけですから 解決の目処がつかず治療が行き詰まっていくということに陥る確率は必然的に高くなってしまいます。
ただ、近年では保険外診療で行うことを前提に的確な根管治療を行える歯科医師が活躍するようになってきました。
保険外診療で行うことを前提に、的確な根管治療を行える歯科医師であれば、『 1回の治療時間を十分にとる 』事と『 次回の予約までの間隔を極力あけないようにします 』ので、根管治療がいつまでたっても終わらないということが解決に向かっていくことになります。
もしあなたが『 根管治療がいつまでたっても終わらない 』と感じていて、その問題が健康保険制度を背景にした結果であったとしても、患者さん側にしてみれば『 解決の目処がつかず治療が行き詰まってる 』とか『 歯科医院側の都合 』という状態は『 今 受診している歯科医院の落ち度 』と解釈しやすくなってしまいます。
この事と、保険外診療 すなわち 治療費が高額になってしまう ということですから、根管治療の着手前であればともかく 現在治療を着手している歯科医師からは 治療を担当する歯科医院を変えるという提案は しにくいのが現状です。
もしあなたが『 根管治療がいつまでも終わらない 』と感じていて、根管治療に対する価値 すなわち『 歯を抜かずに残すことへの価値 』が承認できるのであれば、現在担当している歯科医師に『 保険外診療で根管治療を行う歯科医院へ紹介していただくことは可能ですか 』と問い合わせて頂くとよろしいかと思います。
この提案は、担当する歯科医院にとっても
『 技術上の問題が解決 』され
『 不採算部門が減少 』し
『 患者さん側から これを提案してくれている 』わけですから
おそらく多くの場合で紹介をしてもらえると思います。
もしこれを断られた場合、その治療をダラダラと いつまでも続けるのか、それとも その治療を早々に見切りをつけるのか ということの選択が、あなたに委ねられることになります。
以上、参考になれば幸いです。
本日は『 根管治療がいつまでも終わらない時はどうすればいいのか? 』というテーマでお伝えしました。
※ 以下も、ご参考になさってください。