万代総合歯科診療所 ビデオコラム 「力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~」
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万代総合歯科診療所 のビデオコラムです。
前回のビデオコラムにつづき、今回は 歯の痛みの原因になる “噛む” ことについてお伝えします。
噛む ことで、気を付けていただきたいポイントは 2つあります。
日常では、意識して噛むということは あまりないかと思います。
ですが、無意識にしていることが長く続いたことで、痛みとなることがあります。
ぜひ、参考になさってください。
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『力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~』(7m38s)のビデオコラムです。
以下、『 力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~ 』の動画内容を文章に書き起こしたものです。
書き起こし
皆さんこんにちは。万代総合歯科診療所のビデオコラムにようこそおいでくださいました。
本日は『 力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~ 』 というテーマで お伝えしようと思います。
以前に『虫歯や歯周病でもないのに 歯が痛む時は、どのような原因が考えられるか 』というテーマで、ビデオコラムを提供いたしました。
この中で その原因は力であり、力の問題には 『 歯並び や 噛み合わせ の問題 』と『噛む という事に関する癖』があるということを お伝えいたしましたが、時間の都合上 これらの詳細については 解説していませんでした。
今回はこれを受け、『 力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~』ということについて 解説していきたいと思います。
『 噛む という事に関する癖 』の代表的なものの1番目として、『 左右いずれかの噛み癖 』が挙げられます。
咬合・噛み合わせとは、食べ物が介在せず 左右均等に噛み合う状態をさします。
これに対して、皆様が食事をされる時に食べ物を介在させて噛む行為を『 咀嚼 (そしゃく)』と言います。
食べ物を介する咀嚼を行う際、その1回分の咀嚼は左右均等ではなく、左右いずれかになることが一般的です。
咀嚼の回数が増えていく過程で、トータルでの咀嚼は おおむね左右均等になっていきます。
しかし 何らかの理由で、咀嚼回数における左右不均衡 すなわち『 右 または 左 だけで咀嚼している 』となってしまう方がいます。
『 右または左だけで咀嚼している 』ということは、使っている側にとっては、単純計算で2倍の仕事をさせられている ということになります。
この状態が長期化してきますと、使っている側の 一部 または すべて の歯が疲れきってしまい 『 痛み 』として危険信号を発するように なってきます。
『 噛む という事に関する癖 』の代表的なものの2番目として、『 くいしばり や 歯ぎしり』が挙げられます。
『 上下の歯は、食事時以外では 触れ合っていない 』というのが本来です。
『 えっ、そうなの? 』という方もおられるので、もう一度お伝えいたします。
『 上下の歯は、食事時以外では 触れ合っていない 』というのが本来です。
日常会話を行う際にも、上下の歯が触れ合うことはありません。
食事以外の時で上下の歯が触れ合っている状態を、歯列接触癖 TCH(tooth Contacting Habit)といいます。
先程『 上下の歯は、食事時以外では 触れ合っていない 』というのが本来です と お伝えしました。
このことは、『 歯・歯肉・あごの骨は、食事以外の時は 力が加わらない事を前提に作られている 』という事を意味しています。
『 朝から晩まで 四六時中 座らずに立っている 』ということを想像してください。
足首・膝・股関節・足の筋肉などは、四六時中 立つことを前提に作られていない ということは ご理解できると思います。
四六時中 立っていれば、荷物を背負うなどの全く負荷がない状態であっても、この部位が痛くなってくることも ご理解できると思います。
これと同様に、上下の歯が四六時中 触れ合っていれば 食事時以外は 力が加わらない事を前提に作られている。
歯・歯肉・あごの骨が たとえ弱い力であっても痛くなってくる という事は、容易に理解できると思います。
今お伝えしたTCHは、『 力そのものは弱くても 持続的に上下の歯が触れ合っていると問題を引き起こす 』ものです。
この TCH に強い力が加わる状態が『 くいしばり 』です。
『 くいしばり 』は垂直固定の状態ですが、これを 前後 または 左右 に こすると『 歯ぎしり 』になってきます。
先程 TCH を『 朝から晩まで 四六時中 座らずに立っている 』ことに置き換えました。
これだけでも かなりのダメージを及ぼすのに、くいしばり はぎしり というのは『 朝から晩まで 四六時中 バーベルを背負って 立っている または すり足で歩く』ようなもので、虫歯や歯周病がなくても 痛みを発するようになる というのは容易に想像が付くと思います。
食いしばりや歯ぎしりは、一般的には睡眠中に行われるものと思われていますが、実際は睡眠中でなくても 本人が認識していない無意識下でも起こり得ます。
また 食いしばりや歯ぎしりは 奥歯にその症状が出ることが多いのですが、前歯にも十分起こり得ることです。
左右の噛み癖 ・ 食いしばり ・ 歯ぎしり などへの対応は、歯科医師の施術に加え、患者さん本人が、その癖を直そうとする努力も要求されることになります。
いずれの場合でも、噛み合わせの問題に 的確に対応できる歯科医師を受診することが 重要となります。
本日は『 力の原因で歯が痛む の具体例 その2~ 噛む という事に関する癖 ~』というテーマでお伝えしました。
※ 以下も、ご参考になさってください。