ぐんま経済新聞 様 にて執筆中のコラム 第9回です。
コロナ コロナウイルス 歯磨き 歯科 感染予防対策 手洗い 3密 密集 密閉 密接
当院 院長が 2019年 7月より ぐんま経済新聞 様 にて「ビジネスを成功に導く歯科医療」と題した コラムを執筆しております。
第9回の テーマは『なぜ日々の歯磨きがコロナウイルス感染予防に有効なのか?』と致しました。
以下、コラムの内容を書き起こしてあります。
ぜひ ご覧ください。
書き起こし
第9回 テーマ『なぜ日々の歯磨きがコロナウイルス感染予防に有効なのか?』
本コラムにおいては、通常は「歯科医療が皆さまのビジネスにどのように貢献できるか?」ということを主題にお伝えしていますが、昨今のコロナウイルス感染の状況を踏まえ、今回以降しばらくは歯科医療がもたらすコロナウイルス感染予防への有効性についてお伝えいたします。
今回は、日々の歯磨きとコロナウイルス感染予防との関連性について解説いたします。
コロナウイルスの感染予防の手段は、大きく二つあります。
一つ目は、手洗い・マスク・3密の回避など、「ウイルスを体内に持ち込まない」ことです。
私たちの手には多くの菌やウイルスがついていることは、多くの方が認識されていると思います。
実は口腔(こうくう)内にも、手とは比較にならない多量の菌やウイルスが存在しています。
感染者・非感染者問わず、コロナウイルスは口腔内にも存在していると解釈する方が現実的です。
手洗いを行うことによるウイルス排除効果に関しては多くの方が 認識されていて、既に手洗いを励行されていると思います。
しかし、手よりも不潔環境にある口腔内に関しては、その対策として含嗽(うがい)を行う程度で、それ以上に効果の高い歯磨きには関心が向いていないのが現状ではないかと思います。
日々の歯磨きを行うことによって、手洗いと同様に「コロナウイルスの排除効果」が期待できるのです。
二つ目は、自衛隊に相当する免疫の力を高めることによって、「持ち込まれたウイルスを撃退する」ことです。
「免疫力を高める」ということは、一般的には「各隊員の戦闘能力を高める」と解釈されています。
しかし、実際の免疫力は「各隊員の戦闘能力」と「隊員の人数」が関与します。
免疫における「隊員の人数」は原則一定です。
歯磨きをおろそかにした結果として特に歯周病菌が異常繁殖してしまうと、限られた人数の隊員は歯周病菌との戦いにまわされます。
歯周病菌に代表される口腔内の菌との戦いに隊員がまわされなければ、十分な隊員数でコロナウイルスを撃退できたかもしれません。
しかし、歯周病菌が異常繁殖している条件下でコロナウイルスが襲って来た場合、隊員数の減った残りの隊員でコロナウイルスと戦うことを余儀なくされます。
こうなってしまうと、コロナウイルスの増殖に対抗できずに「コロナウイルス感染者」となってしまう確率が高くなります。
日々の歯磨きによって歯周病菌やウイルスを物理的に排除しておくことで、免疫の「隊員数温存」が期待できるのです。
今からでも遅くありません。
ぜひ日々の歯磨きのレベルを上げて、コロナウイルス感染を予防しましょう。