根管治療を的確に施術できる歯科医師を選んでいますか?
根管治療を的確に施術できる歯科医師は とても少ない
みなさまの中には、根管治療(一般的には 『 神経を取る治療 』 と言われています )の問題がある方もおられます。 的確な根管治療を施術できる歯科医師が大変限られた存在になるために、根管治療の難易度が高くなった場合に、これに対応できる歯科医師を探すことに、大変苦心している方もおられるようです。的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件
的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件として、一般的には『 マイクロスコープとラバーダム防湿法を導入している歯科医師 』が挙げられることがあります。 かつては、マイクロスコープとラバーダム防湿法を導入している歯科医院がとても少なかったために、この条件でも良かった時代がありました。 しかし、現在となっては その歯科医師の技術力にかかわらず、マイクロスコープとラバーダム防湿を導入している歯科医師が多くなってきました。 したがって、この2つの条件は必ずしも的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件とはならなくなってきています。 参考リンク:万代総合歯科診療所 HP 『マイクロスコープとラバーダム防湿法』 では、どのような方法で 的確な根管治療を施術できる歯科医師を選別すればいいのでしょうか? 当院のホームページでも、これについて解説しているのですが、今回はこのことについて更に解説していきたいと思います。 参考リンク:万代総合歯科診療所 HP 『的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件とは』根管治療の本来の目的は?
根管治療の本来の目的は、その施術によって『 歯をなるべく長期間 抜かずに残す 』ことです。 この目的に照らし合わせれば、 マイクロスコープラバーダム防湿法はあくまでも『手段にすぎない 』ということがご理解いただけるかと思います。『 歯を長持ちさせる実績を持つ歯科医師 』こそがホンモノ
前述いたしました目的に照らし合わせれば、『 歯をなるべく長期間 抜かずに残す 』実績を多く持つ歯科医師が『 的確な根管治療を施術できる歯科医師』 となり得るわけです。 『 長期間 』の基準は、おおむね5年以上と解釈していただければ宜しいかと思います。 この事を専門的には 『良好な長期予後症例 を多く持っている』 と言います。 的確な根管治療を施術できる歯科医師は、規格デンタル X 線写真 による長期予後症例の記録を、必ず多く持っています。 規格デンタル X 線写真 による長期予後症例の記録を持たない歯科医師は、普段の臨床が『 やりっぱなし 』である可能性が高いと判定されます。根管治療施術後 6年経過症例
今回はその一例といたしまして、 万代総合歯科診療所における 施術後約6年の症例を提示いたします。
患者:男性 44歳(当時)
主訴:左下の奥歯に違和感がある(2014年08月に施術開始)
根管の内部を十分に清掃した後の、根管充填直前の状態
根管充填直後の状態
2017年6月(根管充填後 3年10カ月経過)
2020年7月(根管充填後 5年11カ月経過)
『 歯をなるべく長期間 抜かずに残す 』ためには、 根管治療だけではなく、歯周病に関する対応や噛み合わせ、被せ物に関しても的確に行うことが必要になります。
このようなことが高いレベルで実行されてこそ、『 歯をなるべく長期間 抜かずに残す 』ということが成立するのです。