ぐんま経済新聞 様 にて執筆中のコラム 第11回です。
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当院 院長が 2019年 7月より ぐんま経済新聞 様 にて「ビジネスを成功に導く歯科医療」と題した コラムを執筆しております。
第11回の テーマは『不要不急の歯科治療は存在するのか?』と致しました。
以下、コラムの内容を書き起こしてあります。
ぜひ ご覧ください。
書き起こし
第11回 テーマ『不要不急の歯科治療は存在するのか?』
昨今の新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染への懸念を背景に、不要不急の外出を控えることが多くなりました。
確かに不要不急の外出を控えるということによって、コロナ感染予防に対しては一定の効果が得られたようです。
ニュースやワイドショー、週刊誌などの記事において、あたかも「歯科治療を受けるとコロナに感染してしまう」と解釈されるような報道がされました。
これらは明らかな誤情報配信であると注意喚起もされたのですが、報道の影響力は大変強く、報道の誤情報を信じて歯科医院への受診を控えている方もいるようです。
コロナ感染問題以前から当院を受診している患者さんの大半は、当院から「適切に対応すれば、感染はまず起きない」との情報提供にご賛同いただきました。
コロナ感染が懸念される中でも、良好な状態を維持または口腔(こうくう)内の問題を解決していく方向に向かうことができました。
ところが、コロナ感染問題以後に当院を初診で受診された方々に、過去にはなかったことが起きています。
それは「手遅れレベルの重症状態で受診される」ということです。
その背景として、①痛みなどの自覚症状を認識しても程度が軽い場合、コロナ感染の懸念を理由に歯科医院への受診を「不要不急」と解釈して問題を放置している方
②治療途中なのに「今のところは痛くない」と受診を中断した方
③定期検診を受けているからこそ良好な状態を保てるのに「今は検診の必要はない」と自己判断した方、この三つにほとんどの方が当てはまります。
ビジネスにおける時間管理において、緊急性と重要性の大小を判定基準として
第1~第4の象限に分け、着手の優先順位を決める方法があります。
本来、歯科医療はこのうち「第2象限」すなわち「緊急ではないが重要なこと」に相当します。
しかし一部の方は報道の誤情報によって「緊急でも重要でもない」に相当する「第4象限」と解釈したことになります。
第2象限の着手を止めた結果として第1象限である「緊急で重要なこと」になってしまったのです。
コロナ感染問題があっても、第2象限として歯科医療の継続を判断した方と第4象限として中断してしまった方の差がはっきりと出ています。
私も歯科医師になって27年がたちますが、その差がこれほど如実に表れたことは記憶にありません。
コロナ感染予防と歯科医療の継続の両立は十分可能です。
担当歯科医師の助言の下、歯科医療の継続受診を再考していただきたいと思います。