ぐんま経済新聞 様 にて執筆中のコラム 第12回です。
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当院 院長が 2019年 7月より ぐんま経済新聞 様 にて「ビジネスを成功に導く歯科医療」と題した コラムを執筆しております。
第12回の テーマは『歯科医療における費用を最小限にする方法-その1安物買いの銭失い-』と致しました。
以下、コラムの内容を書き起こしてあります。
ぜひ ご覧ください。
書き起こし
第12回 テーマ『歯科医療における費用を最小限にする方法-その1安物買いの銭失い-』
過去のコラムで、ご自身の人生を本質的、客観的、長期的な視点に立ってみれば、今の皆さまの口腔(こうくう)内がどんな状態であっても、今ここで歯科医院を受診することで費用と時間の損失を最小限に食い止めることが可能であるとお伝えいたしました。
今回は「費用と時間の損失を最小限に食い止める」ことを掘り下げ、「歯科医院における治療費を最小限にする方法」についてお伝えいたします。
読者の皆さまは経済に関する情報収集力が高い方でありますので、今回は歯科医療の現場を経済的側面から解説していきたいと思います。
「先進諸外国の医療費はとても高い」という情報は、皆さまの多くの方が何らかの形でご存じかと思います。
これを世界情勢に照らし合わせると、実際は「日本の健康保険診療医療費が先進諸外国の医療費に比して非常に安い」ということが正確な表現に近いです。
健康保険制度による治療では総額の30%負担で施術が受けられるので、治療費を最小限に抑える手段としては大変有効です。
このことを背景に、日本においては治療費を最小限にする方法として第一候補となるのは、「健康保険診療による治療を選択する」ということであると思います。
多くの方が、⓵日本の歯科医療レベルは世界に誇ることのできるレベルで、⓶この「世界に誇るレベルの歯科医療」が日本全国どこの歯科医院でも、⓷健康保険診療で受けられると解釈されているようです。
しかし、そこには大きな問題があります。
歯科医師会ではない公的機関によって定められた健康保険診療報酬額が低い上、ここ数年においては銀歯による虫歯治療に使用する金属市場価格が高騰していることを背景に、本来要求される歯科医療の品質を保つことが極めて厳しい状態になっています。
歯科医療側も最低限の採算性を維持するために、来院患者数を薄利多売的に多く設定し、治療品質を落とさざるを得ないのが現状です。
健康保険診療による歯科医療においては、「5分以内に終わる抜歯処置」と「10以内で終わる極めて簡単な虫歯処置」以外は、治療品質を保つことは事実上不可能であると私は解釈しています。
従って、現在では前述⓵~⓷すべてを満たす歯科医院は皆無であるといえます。
現在の健康保険診療による歯科医療は、目先の出費であれば最小限にする手段です。
しかし、再治療の確率がとても高くなるなど、長期的・最終的には費用・時間・健康の損失を最大にしてしまう選択肢です。
「安物買いの銭失い」とならないよう、本質的、客観的、長期的な視点で判断していただきたいと思います。