万代総合歯科診療所 ビデオコラム 「歯科医院の掛け持ち受診はアリなのか」
歯科医院の掛け持ち受診はアリなのか
歯科医院の掛け持ち受診はありなのか?どのような場合に有効なのかについてお伝えしています。
当ページ記事の目次
歯科に関するご質問をお寄せください
ビデオコラムのテーマ募集
★当院のホームページでは、ビデオコラムのテーマ募集をしています。歯科に関して疑問に思っていることなどございましたら、お気軽にご応募ください。
テーマ募集に関する詳しいご案内は、以下のリンクからご確認ください。
『歯科医院の掛け持ち受診はありなのか』(4m05s)のビデオコラムです。
歯科治療の期間が長い
皆様の中には現在歯科治療中の方で、しかも治療項目の数が結構な本数としてやらなければならない というような方もおられるようです。
このような方が通っている歯科医院の次回予約が2〜3週間先になることによって、『 治療がいつまで経っても終わらない 』というような現状があろうかと思います。
立地で歯科医院を使い分け
例えば、平日は仕事場の近くの歯科医院で、休日はご自宅の近くの歯科医院に行くことによって、治療効率をはかっていこう というようなお考えをお持ちの方もおられるようです。
今回はこのような状況を踏まえまして「歯科医院の掛け持ち受診はありなのか」ということについて解説をしていきたいと思います。
歯科医院の技術力
多くの方の気持ちの中には、どこの歯科医院へ行っても仕上がりは同じである、であれば A歯科 B歯科 どちらの歯科医院を受診しても同じなのでは?、というような発想で、このような掛け持ち受診のお考えをお持ちになると思います。
実際には、Aの歯科医院と Bの歯科医院の技術力の差というのは、かなり大きい差があるということが現状です。
計画的な歯科治療が台無しに
通常 歯科医師は、お口の中を診て治療していく際に、次回の治療はあっちの歯だな、その次はこっちの歯だな、というのを確認しながら治療を行っています。
患者さんがお見えになった時に お口の中を拝見したら、『 あれ? 前回治療後の状態と違うぞ? 』ていうことになっていますと、それまでの頭の中にあった計画が総崩れになってしまうということで、結果としてはチグハグな治療になりかねない ということになります。
そのような結果は全て患者さん側に背負ってもらわなければならないので、これは決して皆様にとって有益な手段ではないということです。
歯科の掛け持ちが有効な場合
例外的に歯科の掛け持ち受診が有効な場合もあります。A B 両者の歯科医院同士が患者さんのお口の中の情報、例えばレントゲンとか口腔内写真とかを共有して、カンファレンスと呼ばれる症例検討会を行います。
カンファレンスの結果『 では あれとこれとそれの治療は、私 A が担当します 』
『 そっちとあれとこれの治療は、B先生 宜しくお願いします 』という形で、
然るべき計画の中で 複数歯科医院による掛け持ち診療が実施されるのであれば、問題はありません。
もう一つ、治療期間短縮化の有効な手段として、『 集中診療 』というのがあります。
一般的な歯科医院では、(30分~1時間程度の)少しだけの施術で その日の治療を終了することが多くなります。
当院の場合では、最長で9時間、完全に貸し切りにして、治療を一挙に進めていくという『 集中診療 』という方法もあります。(追加費用なし)
ただ集中診療は、高度なテクニックを要することになります。
やっつけ仕事になっては いけませんので、それは本当に的確な施術を計画的に行う必要があります。
集中診療は、品質を落とさない前提での治療効率とか、遠方からお見えになる方の場合には、とても有効であろうかと思います。
結論
自己判断での歯科医院の掛け持ちは 大変危険な行為のため、十分気をつけていただきたいと思います。
今回は「歯科医院の掛け持ち受診はアリなのか」というテーマでお伝えしました。
※ 以下も、ご参考になさってください。