的確な根管治療を施術できる歯科医師の条件とは
良好な治療成績のために
その道のプロが教える、『的確な根管治療を施術できる歯科医師』の条件とは、以下の条件を満たす歯科医師が、歯科用マイクロスコープやラバーダム防湿法を使用するからこそ根管治療の良好な成績が期待できるのです。
『的確な根管治療を施術できる歯科医師』の “最低” 条件として以下4点の “すべて” を満たす歯科医師を選ぶようにするとよいでしょう(最低条件ですので、すべてを満たす必要があります)。本来は、上顎6・7のMB2や樋状根管形成、5年以上の予後症例の提示などさらに厳しい条件を追加してもいいと思っています。
根尖病変を根管治療によって明らかに縮小させた臨床例を、デンタルエックス線写真にて提示できる歯科医師
エックス線写真上で、根管内の感染を原因とする歯根を取り巻く歯槽骨の黒変化像を、根尖病変(こんせんびょうへん)と言います(根尖病巣:こんせんびょうそう とも言います)。根尖病変の出現と縮小は、“歯槽骨の炎症”の出現と縮小を表す『嘘偽りのない生体の反応』であり、この変化は『全くごまかしがきかない』ことであるので、根尖病変を縮小させたということは、根管治療(歯内療法)において「良好な結果を出せる実績を持つ歯科医師」であるからです。
『的確な根管治療を施術できる歯科医師』は、上記のような施術症例を必ずもっていますので、治療相談のときに見せてもらえるように事前に申し出ておくとよいでしょう。『的確な根管治療を施術できる歯科医師』であれば、喜んで見せてくれるはずです。
その症例を1つだけではなく、最低5症例以上提示できる歯科医師
さらに提示できる症例が多いほど、『1本の歯を救った実績を持つ歯科医師』となりえます。『的確な根管治療を施術できる歯科医師』は、たったの5症例程度の提示くらいは何ら問題なくクリアーできます。
そのうちの最低3症例が、大臼歯(前から6番目以降の奥歯)を処置したものであること(上顎よりも下顎の方が、解剖学的構造が単純なので、患者側でも判定しやすい)
根管治療は、原則として前歯の治療は難易度が低く奥歯へ行くほど難易度が高くなっていきます。したがって大臼歯(前から6番目以降の奥歯)の根尖病変を明らかに縮小させた症例を提示できる歯科医師ほど、『より高度の根管治療技術を持つ歯科医師』となりえるのです。
その症例すべてを、規格性のあるデンタルエックス線写真によって提示できる歯科医師
規格デンタルエックス線写真(デンタルレントゲン写真)を撮影しているということは、根管治療に限らず普段の歯科臨床を真面目に行っているといえるのです。
歯科業界においては、その歯科医院で撮影されたデンタルエックス線写真1枚を判定するだけで、その歯科医院がどの程度の技術レベルを有しているのかを推測できるのです。参考までに、根管治療の分野(歯周病治療にもあてはまります)においては初診時のパノラマエックス線写真での正しい診断は、全くできません。
『的確な根管治療を施術できる歯科医師』は、根尖病変 (黒化像)を生じた前歯に対しても、安易に「抜歯即時埋入インプラント治療」(抜歯した直後にインプラントを埋入する処置)を行わず、あなたの「歯を残す」ために最大限の努力をしています。