予防について
なぜ定期検診に通っても予防がうまくいかないのか
一昔前までは、“口腔内の重症患者”は、ほぼ全員が“予防を実践していない方”でした。この場合、歯磨きなどの自己管理や定期検診への参加など予防管理の必要性を伝えていけばいいので、ある意味で説明は容易でした(具体的な予防管理については、個人によって詳しい説明が必要です)。
ところが最近では、重症の口腔内であるにもかかわらず『 私はかつての歯科医院で、つい最近まで何年も欠かすことなく定期検診に通っていのですが… 』という方が増えています。
定期検診に通っているのに、また抜歯⇒インプラント治療の宣告を受けた…一向に問題が解決しない…一体なぜなのでしょうか。
一部の方は、もしかすると『 定期検診に通って予防をやっても意味がないから、もう定期検診に通うのをやめようかな… 』と、思われているかもしれません。
どうか間違えないで下さい。予防や定期検診自体は、間違いなく必要です。ただ、医療側が提供する定期検診の内容や、予防歯科の考え方に問題があると『 定期検診に通っているのに、一向に問題が解決しない…』 という事になりかねないのです。
専門的で難しい話もありますが、予防歯科について少し掘り下げてみましょう。